音楽祭紹介

コンセプト

未来に向けた音楽創造の場を目指して

 今年も世界中から一流の演奏家や勢いある若手演奏家たちが武生(越前市)に集い、現代音楽、クラシック、伝統音楽など幅広いプログラムの公演が連日越前市で開催されます。多様な音楽に触れることができる、感動・発見・興奮の8日間。どうぞお楽しみください。若手作曲家の研鑽の場として「作曲ワークショップ」が開催され、現代作曲家の作品の初演が並ぶこともこの音楽祭の特徴です。また、「夏季アカデミー」を実施し、未来の音楽家育成にも力を注ぎます。一地方都市から未来の音楽のために何を発信できるのかーそれを真摯に追及してきた本音楽祭は、常に音楽界に新たな1ページを加え続けてきました。今や"TAKEFU"は世界の音楽シーンの中で重要な場所と認識されてきています。独創性と創造性にあふれ、新たな挑戦を続ける武生国際音楽祭。今年もどうぞご期待ください。

主催団体を代表して

理事長

武生国際音楽祭に寄せて

 「未来に向けた音楽創造の場をめざして」、今年も音楽監督に現代を代表する作曲家 細川俊夫氏、ピアニストで東京芸大教授 伊藤恵氏をコンサートプロデューサーに迎え、9月 7日から9月14日までの8日間、世界で活躍する日本のア-ティスト、ヨーロッパの名手たちによる演奏会を開催します。
 国指定重要文化財 「大塩八幡宮拝殿」での幻想的な音とダンス、また、由緒ある古刹での和と洋のパーフォーマンも期待されます。
 また期間中、武生から世界への発信事業として、若手作曲家のための「第14回 武生国際作曲ワークショップ」、若手演奏家育成のための「第10回 武生国際夏季アカデミー」を開催いたします。
 世界の国々から音楽芸術を愛する皆さまのお越をお待ちしています。

               武生国際音楽祭推進会議 理事長  笠原 章

ディレクター紹介

細川俊夫

細川俊夫(音楽監督)

 1955年広島生まれ。1976年から10年間ドイツ留学。ベルリン芸術大学でユン・イサンに、フライブルク音楽大学でクラウス・フーバーに作曲を師事。
 1980年、ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に初めて参加、作品を発表する。以降、ヨーロッパと日本を中心に、作曲活動を展開。日本を代表する作曲家として、欧米の主要なオーケストラ、音楽祭、オペラ劇場等から次々と委嘱を受け、国際的に高い評価を得ている。
 2004年のエクサンプロヴァンス音楽祭の委嘱による2作目のオペラ《班女》(演出=アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル)、2005年のザルツブルク音楽祭委嘱のオーケストラ作品《循環する海》(ウィーンフィル)、第5回ロシュ・コミッション(2008年)受賞による委嘱作品(ルツェルン音楽祭、カーネギーホール等の共同委嘱)である2010年世界初演のオーケストラのための《夢を織る》(クリーヴランド管弦楽団)、2011年のモネ劇場の委嘱によるオペラ《松風》(演出=サシャ・ヴァルツ)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とバービカン・センター他の共同委嘱による《ホルン協奏曲 -開花の時-》といった作品は、大野和士、ヴァレリー・ゲルギエフ、フランツ・ウェルザー=メスト、サイモン・ラトルなど、世界一流の指揮者たちによって初演され、その多くはすでにそれぞれのジャンルにおけるレパートリーとして演奏され続けている。
 2001年にドイツ・ベルリンの芸術アカデミー会員に選ばれる。東京交響楽団1998-2007、ベルリンドイツ交響楽団2006/2007シーズン、および西ドイツ放送局合唱団2006-2008シーズンのコンポーザー・イン・レジデンスを歴任。2006/2007年および2008/2009年、ベルリン高等研究所からフェロー(特別研究員)として招待され、ベルリンに滞在した。 2012年にバイエルン芸術アカデミー(Bayerische Akademie der Schonen Kunste)の外国人会員(Korrespondierendes Mitglied)に選出される。2012年秋、紫綬褒章を受章。
 現在、武生国際音楽祭音楽監督、東京音楽大学およびエリザベト音楽大学客員教授。

伊藤恵

伊藤 恵(コンサートディレクター)

 幼少より有賀和子氏に師事。桐朋学園高校を卒業後、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学、ハノーファー音楽大学において名教師ハンス・ライグラフ氏に師事。
 エピナール国際コンクール、J.S.バッハ国際音楽コンクール、ロン=ティボー国際音楽コンクールと数々のコンクールに入賞。
 1983年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門で日本人として初の優勝。サヴァリッシュ指揮バイエルン国立管と共演し、ミュンヘンでデビュー。その後もミュンヘン・シンフォニカ、フランクフルト放送響、ベルリン響、チェコ・フィルの定期公演などに出演。日本では「若い芽のコンサート」でNHK響と協演をはじめ、各オーケストラとの共演、リサイタル、室内楽、放送と活躍を続けている。録音はシューマン・ピアノ曲全曲録音「シューマニアーナ(1~13)」、「ブラームス: ピアノ協奏曲」、「ショパン: エチュード」、最新版として「シューベルトピアノ作品集3」がフォンテックからリリースされている。2007年秋には、シューマン・ピアノ曲全曲録音完成記念コンサートが行われ好評を博した。2008年からの新たな八年シリーズではシューベルトを中心としたリサイタルを開催。1993年日本ショパン協会賞、1994年横浜市文化賞奨励賞受賞。現在、東京藝術大学教授、桐朋学園大学特任教授。2012年より武生国際音楽祭コンサートプロデューサー。

沿革

平成 2年 2月 フィンランド音楽祭90武生を開催のため実行委員会を設立し、活動開始。
6月に音楽祭を開催。終了後、準備委員会を残し、実行委員会を解散。
平成 3年 3月 フィンランド音楽祭91武生実行委員会を有志ボランティア30人で組織し、活動開始。
5月に音楽祭を開催後、次回開催のため、準備会として活動継続。
平成 3年10月 武生国際音楽祭推進会議として組織強化し、結成。
通年活動と音楽祭開催に向け活動開始。
平成 4年 5月31日 ~ 6月 7日 武生国際音楽祭’92開催。役員改選等、現体制を確立。
以降毎年開催。
平成13年 6月10日 ~ 6月19日 第1回武生国際作曲ワークショップ開催。
以降毎年開催。
平成17年 8月28日 ~ 9月 7日 第1回武生国際夏季アカデミー開催。
以降毎年開催。
(受賞)
平成 3年 3月 (財)福井県文化振興事業団 すいせん賞
平成10年11月 福井新聞 文化賞
平成16年 2月 国際交流基金地域交流振興賞
平成19年 3月 サントリー音楽財団「佐治敬三賞」受賞

トピックス

上野由恵

大宅さおり

酒井麻里

プレイベントを開催します。

8月29日(金)19:00- 福井新聞 風の森ホール 2,000円 コーヒー・ケーキ付

ドビュッシー アラベスク 第1番 (ピアノ 酒井麻里)
ドビュッシー シリンクス (フルート 上野由恵、ピアノ 酒井麻里)
エネスコ カンタービレとプレスト (フルート 上野由恵、ピアノ 酒井麻里)
イサン・ユン エチュードより Ⅴ (フルート 上野由恵)
武満徹 リタニ -マイケル・ヴァイナーの追憶に-(1950/1989) (ピアノ 大宅さおり)
細川俊夫 夜の響き(1994/96) (ピアノ 大宅さおり)

出演者全員によるアフタートーク

8月31日(日)16:00-17:30 引接寺 聲明公演 入場無料

記者発表

武生国際音楽祭2014 記者発表

 6月12日記者発表がありました。

作曲ワークショップ 奨学受講生募集

今年は奨学受講生を募集いたします。詳しくは作曲ワークショップの要項をご覧ください。
皆様の応募を心よりお待ちいたしております。

主 催 武生国際音楽祭推進会議 公益財団法人越前市文化振興・施設管理事業団
共 催 越前市 武生商工会議所
後 援 外務省 国際交流基金 福井県 福井県教育委員会 公益財団法人福井県文化振興事業団 公益財団法人福井県国際交流協会 福井県丹南広域組合 南越前町 越前市教育委員会 南越前町教育委員会 福井新聞社 NHK福井放送局 FBC福井放送 福井テレビ FM福井 丹南ケーブルテレビ 月刊URALA たんなんFM79.1 越前市文化協議会 越前市国際交流協会 福井県合唱連盟 福井県吹奏楽連盟 日本現代音楽協会
助 成 芸術文化振興基金 公益財団法人ロームミュージックファンデーション NOMURA野村財団 公益財団法人朝日新聞文化財団
協 力 跡見学園女子大学イシカワゼミ 福井大学教育地域科学部澁谷研究室(音楽学)