音楽祭紹介

コンセプト

未来に向けた音楽創造の場を目指して

 今年も世界中から一流の演奏家や勢いある若手演奏家たちが武生(越前市)に集い、現代音楽、クラシック、伝統音楽など幅広いプログラムの公演が連日越前市で開催されます。多様な音楽に触れることができる、感動・発見・興奮の8日間。どうぞお楽しみください。若手作曲家の研鑽の場として「作曲ワークショップ」が開催され、現代作曲家の作品の初演が並ぶこともこの音楽祭の特徴です。また、「夏季アカデミー」を実施し、未来の音楽家育成にも力を注ぎます。一地方都市から未来の音楽のために何を発信できるのかーそれを真摯に追及してきた本音楽祭は、常に音楽界に新たな1ページを加え続けてきました。今や"TAKEFU"は世界の音楽シーンの中で重要な場所と認識されてきています。独創性と創造性にあふれ、新たな挑戦を続ける武生国際音楽祭。今年もどうぞご期待ください。

主催団体を代表して

理事長

「地域の未来を紡いで行こう 新しい音の空間をこの地から」

 音楽を愛する皆さまへ
 第26回目を迎えます「武生国際音楽祭2015 」、本年は「東欧の音楽」をテーマに9月6日から9月13日までの8日間、開催いたします。
 音楽監督に日本を代表する作曲家 細川俊夫氏を迎え、コンサートプロデューサーを名ピアニストで東京藝術大学教授 伊藤恵氏に委嘱、世界で活躍する多くのアーティストが参加します。期間中、「第15回 武生国際作曲ワークショップ」「第11回 武生国際夏期アカデミー」を開催し、国内をはじめ世界の若手作曲家、演奏家の研鑚と創造の場を提供します。
 “TAKEFU”から世界に向けて新しい〝音〟を発信します。
 本年の特色として、東欧のスロヴェニア国からスローウィンド木管五重奏団が初来日。いろいろなパーフォーマンスを演じます。恒例となりました、優美な古刹での和と洋のコラボコンサート、スクールコンサート、親子のためのコンサート、街中でのコンサートをお楽しみください。
 ファイナルコンサートでは、「東洋の祈り〝声明〟と西洋のミサ曲〝レクイエム(モーツァルト)〟」の競演がおこなわれます。
 伝統音楽、古典から現代音楽など〝発見・感動〟の8日間をお楽しみください。

 なお、メインホール越前市市文化センター大ホールが35年ぶりにリニュアールされました。
 世界の国々から、音楽を愛する皆さまのご来場をお待ちしています !

               武生国際音楽祭推進会議 理事長  笠原 章

ディレクター紹介

細川俊夫

細川俊夫(音楽監督)

 1955年広島生まれ。1976年から10年間ドイツ留学。ベルリン芸術大学でユン・イサンに、フライブルク音楽大学でクラウス・フーバーに作曲を師事。  1980年、ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に初めて参加、作品を発表する。以降、ヨーロッパと日本を中心に、作曲活動を展開。日本を代表する作曲家として、欧米の主要なオーケストラ、音楽祭、オペラ劇場等から次々と委嘱を受け、国際的に高い評価を得ている。2004年のエクサンプロヴァンス音楽祭の委嘱による2作目のオペラ《班女》(演出=アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル)、2005年のザルツブルク音楽祭委嘱のオーケストラ作品《循環する海》(世界初演=ウィーン・フィル)、第5回ロシュ・コミッション(2008年)受賞による委嘱作品である2010年世界初演のオーケストラのための《夢を織る》(クリーヴランド管弦楽団によって、ルツェルン音楽祭、カーネギーホール等で初演)、2011年のモネ劇場の委嘱によるオペラ《松風》(演出=サシャ・ヴァルツ)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とバービカン・センター、コンセルトヘボウの共同委嘱による《ホルン協奏曲─開花の時─》といった作品は、大野和士、準・メ ルクル、ケント・ナガノ、サイモン・ラトル、ロビン・ティチアーティ、フランツ・ウェルザー=メストなど、世界一流の指揮者たちによって初演され、その多くはすでにそれぞれのジャンルにおけるレパートリーとして演奏され続けている。
 2013年のザルツブルク音楽祭では、二度目となる同音楽祭委嘱作品、ソプラノとオーケストラのための《嘆き》の初演をはじめ、アンサンブル・ウィーン=ベルリン委嘱作品《古代の声》の初演ほか、多くの作品が演奏された。
 2014/15シーズンは、ベルギー、ブルージュ・コンセルトヘボーのコンポーザー・イン・レジデンスとしてフランダース地方の各都市で細川特集が組まれ、オペラ「松風」(リール歌劇場)をはじめ6回のオーケストラ、室内楽コンサートが企画された。2015年、ヴュルツブルクの伝統あるモーツアルト音楽祭のテーマ作曲家に選ばれ、同音楽祭委嘱作品「悲歌、エレジー」がルノー・カプソンとバンベルク交響楽団で初演された。現在作曲中の、フクシマの犠牲者をテーマにしたオペラ「海・静かな海」(平田オリザ原作・演出)は2016年1月ハンブルク国立歌劇場(指揮、ケント・ナガノ、歌手、藤村実穂子ほか)によって世界初演される。
 2001年にドイツ・ベルリンの芸術アカデミー会員に選ばれる。東京交響楽団1998-2007、ベルリン・ドイツ交響楽団2006/2007、および西ドイツ放送局合唱団2006-2008、ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団2013/2014のコンポーザー・イン・レジデンスを歴任。2006/2007年および2008/2009年、ベルリン高等研究所からフェロー(特別研究員)として招待され、ベルリンに滞在。2012年にはドイツ・バイエルン芸術アカデミーの会員に選出された。2012年秋、紫綬褒章を受章。2013年、オーケストラ曲「夢を織る」が英国作曲家賞を受賞。現在、武生国際音楽祭音楽監督。東京音楽大学、エリザベト音楽大学客員教授。国立音楽大学、招聘教授。

伊藤恵

© 武藤章

伊藤 恵(コンサートディレクター)

 ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学、ハノーファー音楽大学において名教師ライグラフ氏に師事。1983年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門で日本人として初優勝。サヴァリッシュ指揮バイエルン国立管と共演し、ミュンヘンでデビュー。その後もミュンヘン・シンフォニカ、フランクフルト放送響、ベルン響、チェコ・フィルの定期公演などに出演。日本ではN響との協演、各オーケストラとの共演、リサイタル、室内楽、放送と活躍。録音はシューマン・ピアノ曲全曲録音「シューマニアーナ(1~13)」他、最新盤「シューベルトピアノ作品集6」が2015年5月に発売(フォンテック)。2007年秋には、シューマン・ピアノ曲全曲録音完成記念コンサートを行う。サイトウ・キネン・フェスティバル松本はじめ武生音楽祭、軽井沢音楽祭、東京・春・音楽祭、ラ・フォル・ジュルネなどに参加。2008年からの新たな8年シリーズではシューベルトを中心としたリサイタルを開催。1993年日本ショパン協会賞、1994年横浜市文化賞奨励賞受賞。現在、東京藝術大学教授、桐朋学園大学特任教授。

沿革

平成 2年 2月 フィンランド音楽祭90武生を開催のため実行委員会を設立し、活動開始。
6月に音楽祭を開催。終了後、準備委員会を残し、実行委員会を解散。
平成 3年 3月 フィンランド音楽祭91武生実行委員会を有志ボランティア30人で組織し、活動開始。
5月に音楽祭を開催後、次回開催のため、準備会として活動継続。
平成 3年10月 武生国際音楽祭推進会議として組織強化し、結成。
通年活動と音楽祭開催に向け活動開始。
平成 4年 5月31日 ~ 6月 7日 武生国際音楽祭’92開催。役員改選等、現体制を確立。
以降毎年開催。
平成13年 6月10日 ~ 6月19日 第1回武生国際作曲ワークショップ開催。
以降毎年開催。
平成17年 8月28日 ~ 9月 7日 第1回武生国際夏季アカデミー開催。
以降毎年開催。
(受賞)
平成 3年 3月 (財)福井県文化振興事業団 すいせん賞
平成10年11月 福井新聞 文化賞
平成16年 2月 国際交流基金地域交流振興賞
平成19年 3月 サントリー音楽財団「佐治敬三賞」受賞
平成27年 2月 共同通信社第5回地域再生大賞 優秀賞

トピックス

記者発表

武生国際音楽祭2015 記者発表

 6月11日記者発表がありました。

作曲ワークショップ 奨学受講生募集

今年は奨学受講生を募集いたします。詳しくは作曲ワークショップの要項をご覧ください。
皆様の応募を心よりお待ちいたしております。

主 催 武生国際音楽祭推進会議 公益財団法人越前市文化振興・施設管理事業団
共 催 越前市 武生商工会議所
後 援 外務省 国際交流基金 福井県 福井県教育委員会 公益財団法人福井県文化振興事業団 公益財団法人福井県国際交流協会 福井県丹南広域組合 南越前町 越前市教育委員会 南越前町教育委員会 福井新聞社 FBC福井放送 福井テレビ FM福井 丹南ケーブルテレビ 月刊URALA たんなんFM79.1 越前市文化協議会 越前市国際交流協会 福井県合唱連盟 福井県吹奏楽連盟 日本現代音楽協会 武生仏教会
助 成 芸術文化振興基金 公益財団法人ロームミュージックファンデーション 公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団 公益財団法人朝日新聞文化財団
協 力 跡見学園女子大学イシカワゼミ 福井大学教育地域科学部澁谷研究室(音楽学)