武生国際音楽祭 主催/武生国際音楽祭推進会議 (財)越前市文化振興・施設管理事業団

理事長あいさつ

理事長

武生国際音楽祭に寄せて

 日本から世界から、「武生国際音楽祭」をご覧いただきありがとうございます。この音楽祭は1990年に始まり、今年で23回目を迎えます。古典と現代音楽がほどよくブレンドした構成で、新しい発見と広大な音楽の宇宙が体験できます。世界で活躍する作曲家 細川俊夫氏を音楽監督に迎え、スタッフ一同で、皆さまのご来場をお待ちしています。

               武生国際音楽祭推進会議 理事長  笠原 章

ディレクターの紹介

細川俊夫

細川俊夫(音楽監督)

 1955年広島生まれ。1976年から10年間ドイツ留学。ベルリン芸術大学でユン・イサンに、フライブルク音楽大学でクラウス・フーバーに作曲を師事。
 1980年、ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に初めて参加、作品を発表する。以降、ヨーロッパと日本を中心に、作曲活動を展開。日本を代表する作曲家として、欧米の主要なオーケストラ、音楽祭、オペラ劇場等から次々と委嘱を受け、国際的に高い評価を得ている。
 2004年のエクサンプロヴァンス音楽祭の委嘱による2作目のオペラ《班女》(演出=アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル)、2005年のザルツブルク音楽祭委嘱のオーケストラ作品《循環する海》(ウィーンフィル)、第5回ロシュ・コミッション(2008年)受賞による委嘱作品(ルツェルン音楽祭、カーネギーホール等の共同委嘱)である2010年世界初演のオーケストラのための《夢を織る》(クリーヴランド管弦楽団)、2011年のモネ劇場の委嘱によるオペラ《松風》(演出=サシャ・ヴァルツ)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とバービカン・センター他の共同委嘱による《ホルン協奏曲 -開花の時-》といった作品は、大野和士、ヴァレリー・ゲルギエフ、フランツ・ウェルザー=メスト、サイモン・ラトルなど、世界一流の指揮者たちによって初演され、その多くはすでにそれぞれのジャンルにおけるレパートリーとして演奏され続けている。
 2001年にドイツ・ベルリンの芸術アカデミー会員に選ばれる。東京交響楽団1998-2007、ベルリンドイツ交響楽団2006/2007シーズン、および西ドイツ放送局合唱団2006-2008シーズンのコンポーザー・イン・レジデンスを歴任。2006/2007年および2008/2009年、ベルリン高等研究所からフェロー(特別研究員)として招待され、ベルリンに滞在した。現在、武生国際音楽祭音楽監督、東京音楽大学およびエリザベト音楽大学客員教授。

伊藤恵

伊藤 恵(コンサートディレクター)

 幼少より有賀和子氏に師事。桐朋学園高校を卒業後、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学、ハノーファー音楽大学において名教師ハンス・ライグラフ氏に師事。
 エピナール国際コンクール、J.S.バッハ国際音楽コンクール、ロン=ティボー国際音楽コンクールと数々のコンクールに入賞。
 1983年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門で日本人として初の優勝。サヴァリッシュ指揮バイエルン国立管と共演し、ミュンヘンでデビュー。その後もミュンヘン・シンフォニカ、フランクフルト放送響、ベルリン響、チェコ・フィルの定期公演などに出演。日本では「若い芽のコンサート」でNHK響と協演をはじめ、各オーケストラとの共演、リサイタル、室内楽、放送と活躍を続けている。録音はシューマン・ピアノ曲全曲録音「シューマニアーナ(1~13)」、「ブラームス: ピアノ協奏曲」、「ショパン: エチュード」、最新版として「シューベルトピアノ作品集3」がフォンテックからリリースされている。2007年秋には、シューマン・ピアノ曲全曲録音完成記念コンサートが行われ好評を博した。2008年からの新たな八年シリーズではシューベルトを中心としたリサイタルを開催。1993年日本ショパン協会賞、1994年横浜市文化賞奨励賞受賞。現在、東京藝術大学教授、桐朋学園大学特任教授。

武生国際音楽祭推進会議 概要

名称 武生国際音楽祭推進会議
所在地 〒915-0832 福井県越前市高瀬2丁目3-3 越前市文化センター内
電話 0778-23-5057
FAX 0778-21-1975

沿革

平成 2年 2月 フィンランド音楽祭90武生を開催のため実行委員会を設立し、活動開始。
6月に音楽祭を開催。終了後、準備委員会を残し、実行委員会を解散。
平成 3年 3月 フィンランド音楽祭91武生実行委員会を有志ボランティア30人で組織し、活動開始。
5月に音楽祭を開催後、次回開催のため、準備会として活動継続。
平成 3年10月 武生国際音楽祭推進会議として組織強化し、結成。
通年活動と音楽祭開催に向け活動開始。
平成 4年 5月31日 ~ 6月 7日 武生国際音楽祭’92開催。役員改選等、現体制を確立。
以降毎年開催。
平成13年 6月10日 ~ 6月19日 第1回武生国際作曲ワークショップ開催。
以降毎年開催。
平成17年 8月28日 ~ 9月 7日 第1回武生国際夏季アカデミー開催。
以降毎年開催。

(受賞)   平成 3月 3日

(財)福井県文化振興事業団 すいせん賞
平成10年11月 福井新聞 文化賞
平成16年 2月 国際交流基金地域交流振興賞
平成19年 3月 サントリー音楽財団「佐治敬三賞」受賞

トピックス

武生作曲賞2012応募結果

 去る7月9日に締め切らせていただきました「武生作曲賞2012」への応募総数は、過去最高の51作品でした。応募ありがとうございました。世界中から応募をいただき、うち17作品が海外からの応募でした。
 第一次選考(譜面審査)として、3作品以内を入選作品として選び、7月末までに選考結果を応募者全員にご通知いたします。

細川俊夫氏が、バイエルン芸術アカデミー外国人会員に選出されました

 武生国際音楽祭2012 音楽監督・作曲家 細川俊夫氏は、去る7月5日、バイエルン芸術アカデミー(Bayerische Akademie der Schonen Kunste)の外国人会員(Korrespondierendes Mitglied)に選出されたことが、同アカデミーより発表されました。
 同アカデミーは、ドイツのバイエルン州によって1948年に設立され、視覚芸術、文学、音楽、舞台芸術、映画とメディアアートの5部門からなり、各分野で傑出した成果を納めている芸術家がその会員として選ばれています。
 現在音楽部門では、ピエール・ブーレーズ、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ、ハインツ・ホリガー、クシュシトフ・ペンデレツキ、スティーヴ・ライヒ、サルヴァトーレ・シャリーノ、ロリン・マゼール、ケント・ナガノ、ピエール=ロラン・エマール、アルフレッド・ブレンデル、ギドン・クレーメルなど、現代を代表する作曲家や演奏家が会員として名を連ねています。
 細川俊夫氏は、現時点で同アカデミーにおける唯一の日本人会員となりました。
 なお、同アカデミーは、各分野でさまざまな賞に関わっており、「音楽界のノーベル賞」として知られるエルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞を、エルンスト・フォン・ジーメンス音楽財団と共同で行っています。

記者発表

武生国際音楽祭2012 記者発表

 6月7日(木)午後2時から、越前市文化センターにて、来る9月2日から9日まで開催する、第23回「武生国際音楽祭2012」の記者発表をおこないました。
 笠原理事長ほかスタッフから、音楽監督 細川俊夫氏(作曲家)・コンサートプロデューサー 伊藤恵氏(ピアニスト)の紹介。世界5か国から一流の音楽家45人が参加し、これまで以上に若いアーティストが結集。クラシックと現代音楽が融合する多彩なプログラムの紹介。「第12回武生国際作曲ワークショップ」「第8回武生国際夏季アカデミー」や市内小中学校生招待鑑賞会、まちなかコンサート、7月のプレイベントコンサートなどを発表しました。(説明側: 笠原理事長・田中副理事長・山本副理事長・倉橋事務局長・竹内文化振興事業団局長)